西日本豪雨による土砂災害の状況を9日に京都大防災研究所の竹林洋史准教授が広島県内で調査しました。そこで本日の天気のあれこれでは、その内容について見ていきたいと思います~
目次
- 1.土石流の現場では『まさ土』を含んだ土砂が!!
- 2.『まさ土』ってどんな土?
- 3.広島県・山口県などは花崗岩も多く、まさ土が被害の範囲拡大の一因になったか!?
- 4.水を含んだまさ土は柔らかく、取り除き作業も大変!
- 5.広島県の太平洋側は特殊土壌地帯に指定されている!
- 6.特殊土壌地帯に指定されている地域がこちら!!
- 7.まとめ
1.土石流の現場では『まさ土』を含んだ土砂が!!
西日本豪雨による土砂災害の状況を9日に京都大防災研究所の竹林洋史准教授が広島県内で調査しました。 土石流が発生した広島市の現場では、花崗岩が風化して細かくなった『まさ土』を含んだ土砂が広範囲に流れ込んでいたとの事です!!
2.『まさ土』ってどんな土?
まさ土(まさど)とは、花崗岩などの風化が進んで砂状・土状になったものの事を言い、真砂(まさご)とも呼びます。園芸用に用いられる時は、『真砂土』と表記し、『まさつち』と読ませる事が多いです。
日本では主に関西以西に広く分布しており、土質力学的には分布地域により鉱物の組合せや粒径が違い性質が異なること、花崗岩の風化が深層に至り表面は完全に土砂化することなどから、安全性の確定が特に難しいとされています。また水に弱い土質であり、流水によって容易に侵食され、集中豪雨が長時間続くと、表土層底部に浸透水が貯まりバランスが崩れて大規模な崩壊に至ることもあるとされています。
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3.広島県・山口県などは花崗岩も多く、まさ土が被害の範囲拡大の一因になったか!?
広島県や山口県は特に花崗岩が多く、竹林洋史准教授は「まさ土は2014年の広島豪雨災害でも、被害の範囲が拡大する一因になった」と指摘しています。
4.水を含んだまさ土は柔らかく、取り除き作業も大変!
広島市安佐北区の土石流現場では、沢から流れてきた大量の土砂が民家をなぎ倒したり、太い流木が窓を貫いたりしています。水を含んだまさ土は軟らかく、沼地のように広がっており、住民らは、シャベルや重機で土砂を取り除く作業をしていますが、なかなか大変なようです。
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5.広島県の太平洋側は特殊土壌地帯に指定されている!
今回土砂災害の発生した地域も含めて、広島県の太平洋側は『特殊土壌地帯』に指定されています!この『特殊土壌地帯』は、しばしば台風の来襲を受け雨量が極めて多く、かつ特殊土壌(シラス等特殊な火山噴出物等)に覆われているために、災害が発生しやすく農業生産力が低い地帯を国土交通大臣、総務大臣及び農林水産大臣が指定したものです。
6.特殊土壌地帯に指定されている地域がこちら!!
特殊土壌地帯に指定されている地域がこちらです☟
引用:特殊土壌地帯の指定地域
鹿児島県・宮崎県・高知県・愛媛県・島根県の5県は全域指定県、大分・熊本・福岡・山口・広島・岡山・鳥取・兵庫・静岡県など9県は一部指定県となっています!!
7.まとめ
西日本豪雨による土砂災害の状況を9日に京都大防災研究所の竹林洋史准教授が広島県内で調査しました。それによりますと、今回土石流が発生した現場では、花崗岩が風化して細かくなった『まさ土』を多く含んだ土砂が流出しており、これが被害の範囲拡大の一因になったとの事です。2014年の広島豪雨災害のときにもこの『まさ土』により、大規模な土砂災害が発生しています。広島・山口県は花崗岩が多いと言われており、大雨が降ると厳しいですね。
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