防災科学技術研究所は、6~7日にかけて中国・四国地方周辺に大雨をもたらした雨雲を解析した三次元動画を公表しました。そこで本日の天気のあれこれでは、その内容について見ていきたいと思います~
目次
- 1.防災科学研究所が西日本豪雨の雨雲の三次元動画を公表!
- 2.動画はこちらから!!
- 3.気象庁や国土交通省の気象レーダーを解析して作成!
- 4.『バックビルディング現象』が各地で発生していた!
- 5.『バックビルディング現象』ってなに?
- 6.『バックビルディング現象』は2014年8月の広島土砂災害・2017年7月の九州北部豪雨でも発生!
- 7.まとめ
1.防災科学研究所が西日本豪雨の雨雲の三次元動画を公表!
防災科学技術研究所は、6~7日にかけて中国・四国地方周辺に大雨をもたらした雨雲を解析した三次元動画を公表しました。
2.動画はこちらから!!
その3Dアニメーションはこちらから見られます↓
3D降雨分布アニメーション(平成30年7月6日中国地方) - 水土砂防災研究部門
積乱雲が数珠つなぎに次から次へと生じていることが分かりますね!!
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3.気象庁や国土交通省の気象レーダーを解析して作成!
今回の3Dアニメーションは、気象庁や国土交通省の気象レーダーの記録から解析して作られています。南西から暖かく湿った空気が流れ込み、最大高度約7kmの積乱雲が帯状に連なる『線状降水帯』が多発していた。さらに、積乱雲の成り立ちを詳しく見ると、積乱雲の風上に次の積乱雲が連鎖的に発生する『バックビルディング現象』がみられたとの事です。
4.『バックビルディング現象』が各地で発生していた!
この3Dアニメーションにより、積乱雲が数珠つなぎに次から次へと生じる『バックビルディング現象』が各地で多発し、同じ場所に長時間激しい雨を降らせていたことが確認されました!!
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5.『バックビルディング現象』ってなに?
線状降水帯を発生させる要因の一つに、バックビルディング現象と呼ばれる現象があります。まず風の収束や地形効果などによって積乱雲が発生し、激しい雨を降らせながら上空の風に流されてゆっくりと移動して行きます。その後、風上側のこの積乱雲が発生した場所で新たに積乱雲が発生し、またゆっくりと風下へ移動して行きます。
この流れが繰り返されることで、発達した積乱雲が組織化されて線状に連なるようになり線状降水帯を作り出します。積乱雲を発生させるための水蒸気の供給や上昇気流を引き起こす要因の解消、積乱雲を移動させる上空の風の流れの変化がない限りこの状況が続きます。このように作られた線状降水帯は停滞し集中豪雨を発生させるのです。
イメージとしては『バックビルディング現象』がいっぱい出来たのが線状降水帯と言えるのかも知れませんね。
6.『バックビルディング現象』は2014年8月の広島土砂災害・2017年7月の九州北部豪雨でも発生!
防災科学技術研究所によりますと、一般的な積乱雲の寿命は30~60分程度だが、『バックビルディング現象』が起きると、地上からはあたかも一つの積乱雲が同じ場所に長くとどまり、激しい雨を降らし続けるように見えるとの事です。2014年8月の広島土砂災害や、昨年7月の九州北部豪雨でも発生しているようですね。
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7.まとめ
防災科学技術研究所は、6~7日にかけて中国・四国地方周辺に大雨をもたらした雨雲を解析した三次元動画を公表しました。それによりますと、 積乱雲が数珠つなぎに次から次へと生じる『バックビルディング現象』が各地で多発していたことが分かりました。こうして動画で見ると、改めて凄まじさが分かります!!
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